院長ブログ

2014年4月21日 月曜日

ステロイドの善悪

アトピー性皮膚炎の治療に"ステロイド無し"と言っていたのに、実際はステロイドが入った〈漢方クリーム〉を処方したとして、横浜市の山口医師が4月4日に患者向け説明会を開いた。 説明会で山口医師は、「ステロイドが入っていたとは知らなかった」や、「漢方クリームと言っていたが、クリームに漢方成分は入っていなかった」と仰天発言!! 同じ医師としてびっくりしました。
患者さんに嘘をつくことはありえませんし、内容成分のはっきりわからないものを処方するのは論外です!

ただ私はそれよりも、【ステロイド = 悪いもの】と世の中で認識され、副作用を気にするあまり使用を躊躇し、治る病気を治せなくなってしまう功罪のほうが大きいと思います。

案の定、翌日、当院に全身真っ赤な皮膚炎患者さんが来られ、「今、話題のダメとかっていうステロイド以外のお薬でお願いします」とおっしゃる! 私の読みは当たっていた‥。

ニュースで見た山口医師の九百人の患者さん+私の目の前に座っている、この患者さんも被害者の一人だと思いました。

ステロイドの善悪は、一般の方に説明してもなかなか理解してもらいにくく、良い面と悪い面がこれだけ両極端なお薬も珍しいです。
これからは、「ステロイドを使ってこんなに悪くなった‥」と悪い面ばかりを露出するのではなく、『どの部位に』『どのような使い方で』『どのくらいの量を』『どれくらいの期間』塗布すれば良いのかという細やかな情報を提供し、ステロイドでしか治せない病気もあるのだという事実を明らかにした上で、ステロイドの本当に良い面、悪い面の情報提供が必要であると痛感致しました。

投稿者 皮膚科岡田佳子医院